加奈陀人が来た01

姫路城ガイド

姫路城英語ガイドブログ再開します。

先日ガイドに行ってきました。インド系の夫婦が私の「Free English Guide Available」に反応しました。見るからに人のよさそうなお二人。トロントから来たけども、生まれ育ちはインドのムンバイだということです。

ろの門(姫路城は正門以降、い、ろ、は、に…の順に門の名前が付いています)辺りの説明ですでに大量の質問があり、それに答えながら、このツアーは90分って言ってたけどもそれ以上になるだろうことを伝えておきます。電車を指定している可能性があるためです。9時開始のツアーでしたが、電車は13時なのでどれほど長引いてもまあ大丈夫だとこの時点では安心していました。

なぜそんなに質問が出るのかといいますと、姫路に来るまでに熊本城、岡山城を訪れており、この日は岡山のホテルから松山城に行く予定を、午後からの土砂降り予報のために日帰りで行ける姫路に変更したとのことで、修復中ではある熊本の石垣が何のために作られたかなど、把握している強者なのでありました。

こういう場合、奥様はちょっと引き気味であったりもするのですが、奥様も負けてはいません。とにかくひとつ説明しては立ち話になるので、たまらず強引に先導することにしたりするほどでした。

これだけ日本の城に関心があるのに、姫路城に関しては、「熊本城でもガイドしてもらったが、その人がおすすめというから来た。それまでは旅程に入れてもなかった」とのことで、どこをどうすり抜けたらそうなるのか分かりませんが、「では我々が出会ったのはその熊本の人と土砂降りのおかげでやんすね」と定型文を放り込んだりもするのです。

九州では大雨のため新幹線が4時間止まったとのことで、それは大変でしたというと、reminiscence of Mumbaiと。

reminiscence「回想、追憶」で接頭辞re「回る感じ」とmind「心、頭の中」に接尾辞enceは名詞を作っています。reminisceは「回顧する」「思い出にふける」で名詞から派生した動詞で、こういうのを逆成というようです。ということは普通は動詞から名詞化するわけですね。

mindを語源辞典で引いてみてもあまり目新しいことは書いていませんでしたが、mentalと同じルーツというのはちょっと面白いですね。言われてみれば的。どちらも精神というニュアンスを持っています。mentalからはさらにmention「言及する」があり、簡単な説明ですが「calling to mind」とあります。日本語にもなっているmentor「メンター、助言者」も「考える人」みたいなニュアンスのようです。remind、memoryなど想像がつくものも少々あります。

聞けば仕事を辞め一年間休みを取り、二人で世界をゆっくり回っているとのことです。ニュージーランド2か月、オーストラリア2か月、日本2か月というふうに。How brave you are!と、私などは思ってしまいますが、そう言っても何の反応もなく、一年後の復職など心配ではないお人のようです。(一年旅行するお金があるのもすでに証明していますし)カナダに住んでいればニュージーランドの自然を見に行く必要なくない?と尋ねると、ニュージーランドは火山、カナダの山はそうでないのでたおやかだみたいなことを言っていました。しかしもちろんロッキー山脈のほうはまた違う。結局私はよくやってしまうのですが、相手のお国自慢タイムが始まります。

ツアーは2時間半を超えてしまい、好古園に行ったら電車まで結構ギリギリになってしまいました。ランチにいい店を尋ねられ、適当に答えると、後でメールが来て「すごくよかった!」とのこと。私、その店行ったことないんですよねー。

このブログ、ぼちぼち復活しようと思います。一応、塾講師が書いています。

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