加奈陀人03と亜米利加人12が来た

桜満開の土曜日に姫路城に久々に英語ガイドをしに行きました。本当に久しぶりでしたが、とあることでこの日はガイドをせねばならなかったわけで、それはまたここでお話できると思います。

お声をおかけしたのは若い白人女性二人、この時期なのでどう見てもALT(アラニンアミノトランスフェラーゼの略ではなく、Assistant Language Teacher)で日本に来ている方々で、日本を住みたい場所と選んで来てくれているところからして我々には優しい存在です。それで英語ガイドはいかが?かと言うと、「少しだけなら」と日本語で。後で分かったことですが、二人のうちひとりは8年ほど日本語を勉強し続けている超の付くほどのジャパンloverでした。

ちなみにこの「少しだけなら」は、声をかけられた相手のことを考えると分かる気持ちで、興味はあるが、もしガイドの英語が下手だったり、うっとーしいやつだったらどうしようかと迷ったときに出る返答です。これは案内序盤でいかに流暢にしゃべるかによって吹き払うことができます。いかなることでも出だしは大事で、ここだけ練習しておけば相手もいい人に出会ったと親しげに話をしてくれることでしょう。そして案内後半でグダグダになったとしても逃げ切ります。これが処世術です。

で、今回もかなり有意義な時間となったので、二回に分けて二時間の案内のすべてをここに記録することはできませんが、一部紹介します。

まず、去年の末に日本にやってきたというカナダ人女性との会話です。シャチホコの説明で、あれが避雷針になっているだとかどうとかいう話題が出る時がありますが、避雷針は「lightening pod」なので、この場合の雷は「lightening」です。それをうっかり「thunder」と言ってしまったのですが、相手は意味は分かるのでスルーしていました。

直後に、武者隠し(兵士を隠すために作ったとされる隠し部屋というか空間)の説明をした時に、彼女らのうちのひとりが「私は狭いところが嫌いだから無理」と言いました。そこで私が「そういう人のことを〇〇phobiaって言うのでしたっけ?」というと「claustrophobia」(閉所恐怖症)と教えてくれました。「ほんではその対義語は?」「agoraphobia」(広場恐怖症)と即答。これってなかなかネイティヴでも知らない単語なんではないかと思います。さらに私が「I’m not a claustrophobia」というと、「ちがう。phobia(~症)は形容詞にするとphobicだから、「I’m not claustrophobic」でないとダメ」とキチンと正してくれました。

この二単語を語源辞典で調べると、まずclaustrophobiaは「claustral」(修道院の)という単語が出てきました。さらに「cloister」(修道院)となり、回廊、囲われた場所と続きます。closeから派生したのは想像に難くありません。次にagoraphobiaは大した派生語こそありませんでしたが、agoraは「広場」で世界史でギリシアやってたときに出てきました。aは「~に」というよくある接頭辞で、gorのところはgather「集まる」が入っていましたが、これは調べすぎ。以上、いつもの脱線です。

そして、「英語の教師として言っておかねばなりませんが、(この辺は全部英語で言ってます)さっきのthunderは音のことを言うので避雷針が拾うのはlighteningと言わなければなりません。すみません、英語を教えている身なので訂正させてもらいました」と。何か気を遣わせてしまって本当にすみませんでした。

次回、超日本好きさんとの会話を紹介します。

Follow me!

前の記事

選挙は国民の義務か?