選挙は国民の義務か?

現在新学年最初の実力テストに向けてのテスト対策中です。今回初めての取り組みですが、新中1生までがテスト対策に参加しており、小学校の復習をすごいペースでやっています。先日まで小学生だったわけですが、中学のテスト対策をやっているということで(内容は小学生のものですが)なんだかとたんに中学生らしくなったような感じさえします。

小学生の振り返り問題集(学校から最後のお土産として持って帰ってきたもので、ある担任いわく、「その問題集はやってもやらんでもいいよ」などとあいまいな渡され方をしたようで、友達の中にはやらずに捨ててしまった者もいるというもの)はよくできたものでこれから中学で深めていく内容がぎゅっと濃縮されておりました。どの教科を見てもまるで難しすぎない中学生用のようで、これをしなくてもいいよなどとよく言ったものです(えてして小学生は大人の言うことを誤解するもんですが)。

文法、俳句・短歌、漢字の読み書きなどはすでに苦労するだろうな感が溢れる珍解答づくしでありました。こんなのいったいどうやって覚えさせたらいいのか、前途多難。あーだこーだ言いながらやっている中で、学生の一人が、「先生、選挙は国民の義務ですか?」と不意の質問をしました。まじめなわたくしは「選挙=行かねばならぬもの」という認識ですので、意識の上では義務化していました。しかしそれでは選挙に行かない大人は国民の義務を果たしていないことになるので、そんな国民の半数以上が不履行する無法な国家もあるまいと即答せず、きちんと調べてみると「選挙は国民の権利」と、言われてみれば当然のことが小学生の問題集に書かれてありました。

そこで、自分たちの代表を自分たちで選ぶまでに我々の先祖たちがどれほどの努力をしてきたか説明しようとしたのですが、これはまだちょっと早すぎ。あどけなさすぎる顔をした彼らに、なんとも近現代的な概念がギャップとして現れます。何でも質問した彼の家族は祖父母から両親から、18歳になった兄弟までみんな行くから行かなきゃいけないものかと思った、とのことです。なんとも素敵なエピソード。素敵な家に生まれ育ってることを褒めておきました。好きだろうが好きでなかろうが民主国家に甘んじて住んでいる限りは、選挙に行かないことはその人の思考が矛盾してるとみなされるんだよ、とこれは蛇足。

このように小学校の総決算的基本問題集を改めて見ると、教育というものが国の仕事のなかでもかなり粋な部類だと感じたりします(もちろん必要だからやってるんですけど)。塾は学校よりも自由ですし、その中でも自由度の高い個人塾ですから、もっと教育を粋な感じにやればいいと、すでに思い切り自由にやっていながら思うのでした。

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