亜米利加人が来た11

昭和12年(1927年)3月19日、姫路城ろの門付近で起きた映画撮影中の事故は、その辺りの石垣が新しく見えることをふまえて話すと、その事故の痛ましさと現在とのあり得なさのギャップにより、お客さんの関心が増します。

勘の鋭い方は、それではこの城では映画撮影はないのかと尋ねられますが、次に登場するのがロケ関連のネタ満載の将軍坂(暴れん坊将軍やアメリカ映画のSHOGUNなど)で、一度は控えたものの最近は特に儲かることを知ってかよくやってます、と返します。

クリスマス頃に案内したアメリカ人男性は、クリスマスに帰国しなかったのは初めてで、ゆえに今回は日本文化をとくとご覧じてやろうと西日本から中国地方への旅行中でした。ガイド始めから(姫路城が出来た)1609年と言えば、ジェームズタウンへ入植者が送られた頃(1607年)だとアメリカ人に言えば分かりやすいと教えてくれるなど、このガイドがクリスマスプレゼントだと喜んでくれていました。

さて、その彼に「るの門」の話をし、さらに姫路市がその危機を乗り越え(風化させ)、今や映画ロケ誘致に熱心であることを言うと「lucrative(儲けになる)」という単語が出ました。

私はこの箇所ではprofitableあるいはbeneficialという単語(どっちも「利益になる」という訳が定番)を使っていましたが、そこでこの3つを英英辞典で引いて比較してみました。

lucrative…a job or activity that lucrative lets you earn a lot of money

beneficial…having a good effect

profitable…producing a profit or useful result

お金という単語が露骨に出ているのがlucrativeでした。ここでは姫路市がお金のために映画会社に媚びへつらってでも誘致しようという姿を表現しなければ笑いになりません(たとえそんなことしてなくても)。

beneficialは「善い」というニュアンスがありそうなので、慈善事業でもやっているような感じなのでしょうか。profitableはビジネスとしてロケで収益を上げる感じでしょうか。今後はここではlucrativeでいくことにします。

やたらに私のことを褒めてくれるので、あんまり褒めるとウソにならへんか?と言うと、アメリカ人としては思ったことはその通り言うだけのことだと。こういった態度も使い分けてこそ名ガイドたる証と思って慣れていきます。

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