高校生オンライン読書会23「動物を守りたい君たちへ」01

先週は2週間ぶりに読書会、岩波ジュニア新書、高槻成紀著「動物を守りたい君たちへ」の前半を読んで対話しました。

ある学生がどうすれば動物を守れるかと著者に尋ねたことがきっかけで生まれた本で、この学生(著者に直接質問するほどなので獣医志望)に、医療技術よりも、人間との関わりで動物が命を落とす仕組みを知ることが大事というのが大筋です。例えば動物の交通事故やペット放棄、ペットや家畜の品種改良や大量生産、売れなくなったペットの処分等々。こうした動物たちの尊厳を守ることで我々の存在をも見つめ直そうという思いも読み取れます。

生徒たちの要約からは、まずペットについて、「寝た子を起こすな(日本で毎年20数万匹が殺処分されていることを知らすな)」「ペットのためになることと愛情とのズレ」「最期まで飼う覚悟、責任」、そして家畜について、「歴史の99%は狩猟」「命を頂きます、を深く考えて食べる」「殺して食べるという当たり前を忘れて生活している」「考える人が増えることでいい方向に」「連綿と続く生命の継承」など。

今回用意した問いは「ペットの役割と人間の責任について議論せよ」と「肉を工場で大量生産して食べることに関して感じる違和感を説明せよ」のふたつでしたが、前者はペットを飼っている者が必然話すことになり、後者もよく分かりにくいお題だったので、これは私の準備不足でした。そうであっても高校生にとっては身近な話題なので、今までの社会問題よりは発言が多かったのかと思います。

食肉に関しては、やはり動物を殺すことを意識していないことに気付いたという感想、そして加工している人がいることにも感謝しなければならないという意見が出ました。家畜の劣悪な育成環境を改善するためには、皆が知って、そんな肉を食べないようにすればいいわけですが、それには消費者の経済的余裕も必要であるし、どうせ食べるのに育った環境を意識する必要があるかということも現代においては持ち得難い感覚かもしれません。やがて話はサバイバルのYouTubeなどに移行したりし、この本の前半を終えました。続きは来週となります。

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