大人の読書会「役に立つ古典」

このブログでは高校生の読書会についてレポートしておりますが、ごくたまに進行役の私もその進行のスキル向上のため、また個人的趣味のために読書会に参加します。今回はそのレポートを。

まず、読書会がオンラインになって参加者が全国に広がったのは革命的です。今回も知人の呼びかけでしたが神奈川県からで、参加者も関東と関西に別れておりました。職業もバラバラですが、みなさんが何をやっているか分かりません。ほとんどが読書会が終わればはいそれまでという方ですが、そういう時の人との接し方も慣れれば楽しいものです。

今回はNHK出版、安田登著「役に立つ古典」で読書会を行いました。進行役の知人が日本的なもの(たぶん日本語とか神道とか弥生縄文とか)に関心があり、その流れの選書ということです。全部で四章構成、1「古事記」2「論語」3「奥の細道」4「中庸」です。事前に要約したいところを早い者勝ちで決めておくルールで、私は迷いなく「古事記」を選びました。余談ですが私は古事記と乞食を全く同じ抑揚で言いますが、皆さんには(コが高くジキで下がるアクセント)どう聞こえていたか気になります。

古事記が題材といっても、内容に焦点を当てるというよりは、素人が自己流で読んでいる状態にちょっとしたヒントを与えることで、いろんな読み方があることを示すものです。古事記の章では、万葉仮名に著した太安万侶があえてそれまでの日本人の概念にない漢字を意図的に使うことで、当時の日本人に何かを教えようとしていた、例えば「死」とかという概念がなかった人々に、という読み方ができて、それまでとそれ以後の日本人を考えるきっかけになるというものです。

自分が選んだ古事記よりその他3つの方が面白い示唆があり、参加者も中庸や奥の細道がが読みたくなったと言っていました。古事記と奥の細道は死生観など、論語と中庸は漢字に含まれる意味の深さをそれぞれ汲み取ろうとする読み方があるということが分かりました。古典の読み方なんて時代や個人、年齢で様々、基本だけ外さなければ解釈は自分のその時の持ってるものでやるだけですね。

NHKのテキストだけに、薄いものでぱっと読んだ限りでは書いてあることが分かる気になります。著者は能楽師であり、4つの古典に共通するのは「ことば」で、我々が使う言葉の意味をよく考えてみましょうといざなうような内容です。最後は参加者の間でどの注釈本を選ぶかという話になりました。本好きの方々からいろんな情報を得るのは楽しいことです。

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