高校生オンライン読書会「姜尚中と読む夏目漱石」02

土曜日はオンライン読書会、岩波ジュニア新書「姜尚中と読む夏目漱石」の2回目でした。前回は「吾輩は猫である」と夏目漱石その人について、今回は「三四郎」「それから」「門」の三部作と「こころ」についてでした。文学好きにはいかにも面白いところ。

生徒の要約のキーワードには「ビルドゥングスロマンの二大要素、友情と愛」「brotherhood、ヒューマンな関係」「ドッペルゲンガーが死ぬ」「殉死」「父母未生以前」「魂の相続」などなど。要約がうまくなってすでに私のやっつけ仕事より上手にやる者も出てきました。

夏目漱石どころか小説を読まない人たちなのでなかなか文学について対話するのが難しかったのですが、対話の種として、「(本、映画、マンガを問わず)ストーリーを読む、観る意義は何ぞや?」というのを投げました。映画を観る経験はみなさんあるので話はそっちに行きました。「映画館で観るべきものと家でひとりで観るものとは違う」「映画館自体が楽しい」さらには「本とは違った角度の気付きがある」などという偉そうな意見も出ました。自分の日常から遠い物事を知るのがストーリーを読む意義であるというのは大学生の意見でさすが。

今回は文学の手解き、100分で名著のようなものをみんなで読みました。非常に面白い試みで、上に挙げたキーワードでも分かるように、「学校で教わらないこと」を知って考えるのが本を読むことだと再確認できました。しかしながら、私はこんなことやってる俺スゴイだろ的自己陶酔ができるタイプではないので、この試みがいかに学校の教育指導要綱と離れているか、生徒たちがその中の勉強を優先しているか(そういう意味で若者ってスゴく保守的)、速効性の感じられないものが敬遠される感じ、などでどんよりとした気分にもなりました。

それでもこの読書会を続けた一年がじわじわと彼らに何かを植え付けているのも確信しているので、来週からも岩波ジュニア新書を読み続ける我々なのです(結局自己陶酔しているのでは?)。

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