高校生オンライン読書会「姜尚中と読む夏目漱石」01

岩波ジュニア新書「姜尚中と読む夏目漱石」で読書会を行いました。今回読むパートは漱石の代表作「吾輩は猫である」です。いよいよこの会も文学について対話をしようという、よもや日本の片隅で密かに次世代のリーダーを養成することになる松下村塾的集団ではないかと表面的には考えられたりもしますが、結論から明かしますと、高校生が本を読まないことについてをあれこれ言う時間になり、とても漱石についての話とはなりませんでした。

サマリーのキーワードは「人間は本当は平等を嫌っている」「金持、実業家への嫌悪」「癒着的権力は物事を真剣に考えている人たちの志をつぶす」「精神の危機を文才が救う」「西洋人の真似」「群衆ののぼせ」「文学は読者になぞをかけるもの」などです。

「今まで読んだ小説で印象に残っているもの」「小説を読む意義」についてシェアしたり対話したりという時間では、そもそも小説を一冊読みきったことがないという声が多く、それではなぜ読まないかと意見を求めると、「時間がない」「マンガがある」「登場人物を追いかけるのが面倒」など。より簡単で楽しいメディアに手が伸びるのは人間の本質でしょう。

では読書についての印象を尋ねると「語彙力が上がる」「集中力が上がる」「有名な本を読めば他に読んだ人と話題の共通点ができる」「偉い人の感じ方が知れる」「登場人物のキャラを自分で作成できる」「読んだ後の達成感」などが挙げられ、みなさん分かってらっしゃるのです。そんな彼らと本を結びつける取り組みは果たして必要なのか?答えのでない問題ですが、この参加したということだけでも将来何かしらのキッカケになるかもしれません。

私は勉強と読書はほぼ同意語と思っているので本を読まない勉強って矛盾といいますか、ナンセンスに感じます。この読書会を通じてそこを伝えていけるような工夫はこれから考えられるかもしれませんね。ここへきてようやく読書会の方向性についてちょっと見えてきたのかもしれません。

次回はこの本の続きで「三四郎」「それから」「門」「こころ」です。次はちょっと内容にも触れたいですね。

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