亜米利加人が来た09

若い米国人ALTのカップルが姫路城にやってきました。日本に来てからSNSで知り合ったという彼ら、出会いが今どき。現在は日本在住の英語話者限定なので、日本語が多少通じるのが私にとってほっとするというか、頼ってしまったら何をしているのか分からない、などの葛藤を感じながらガイドします。

日本語一切分からない海外からの旅行者であれば英語スイッチを入れっぱなしで最後までいきますが、日本語や日本に詳しい人になると、「Tokugawa」「kyoto」「harakiri」は大丈夫ですが「What’s the name of the battle?」と聞かれて「大阪夏の陣」と日本語で言ってしまうと勘が狂ってくるんですね。その昔、中華系と日系アメリカ人が合流したのを案内した時、城内の頼山陽の漢詩を見て話題が漢字、仏教の伝播へ、ベースは英語で単語に中国語が出てくる日本の歴史が始まったときには本当に目が回りそうになりました。

彼女は2回目でしたが、前回は日本人の友達と来たがやはり専門のガイドがいれば見方が変わると喜んでくれました。その事を彼女は「new appreciation」と。「印象が変わった」くらいでしょう。

appreciationは「評価」「感謝」という意味、ちょっと前までは高校教科書ではお目見えしなかったような気がしますが、今や当然覚えるべき単語。

ap-は、ad-の後ろの子音に引きずられるもので「~の方に現れる」という感じの接頭辞。account、address、announce、assistなど用例無限です。

真ん中にいるのはpriceです。ラテン語由来で「値段」「価値」「賞賛」「賞金」などの意味を持っていたのが、praise「賞賛」、prize「賞金」に意味を分けたとあります。appreciateのニュアンスが良く分かりますね。

彼女はメキシコ系アメリカ人で、母国語はスペイン語。ニュースや社会の授業でアメリカの人口におけるヒスパニックの拡大を目にしますが、彼らがスペイン語を話さなくなることに危機感を感じている、またヒスパニックの社会のなかでも英語を話す人と話さない人との確執があるなどの興味深い話を聞きました。無料でガイドしてくれて申し訳ないと言われますが、そんな貴重な話を生で聞けるのはpricelessなことで「I appreciate it」なのです。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

次の記事

緑青時間