独逸人が来た03

東アジアの歴史を専攻したドイツ人女性をガイドしました。8月までの予定で仕事で日本に滞在する予定が、帰る目処がたたずそのまま大阪にいるとのことで、日本文化に関心が深く、展示の説明も一字一句全部読んで回るような人でした。なので説明にも熱が入り、2時間以上かけてゆっくり見学しました。

ドイツはヨーロッパのお客さんの中では最もよく出会うという印象で、以前にも書きましたが非常に正確な英語を話すので、イギリス人よりリスニングが楽だったりします。彼女の意見では、言葉に関しては同じゲルマン語なので英語や北欧の言葉は勉強せずとも何となく分かる(我々にとっての中国語か)、ドイツ人はイギリス英語を勉強するので、日本でアメリカ英語を聞くとちょっとリスニングが難しい、とのことです。以前同じ話題をドイツ人とした時は、ドイツの英語もアメリカナイズされているという意見を聞いたことがあり、個人個人の問題なんでしょう。

彼女が学んだドイツの大学の教授が江戸文化を専門としていたようです。文化のcultureは、耕作、心身の訓練、栽培、教養の末の「文化」で、動詞はcultivate「開墾する」。この「心身の訓練」からcult「崇拝」が派生し、開墾することからcolony「植民地」ができます。

cultureはラテン語起源ですが、純粋な英語としてはtill「耕す」というのが同意語としてあり、今回調べて初めて知りました。plow(鋤)、cultivate、break、そしてこのtillなどが、耕すという意味で使えるようです。plow the land、cultivate a field、break ground、till the soilなど。

ドイツの歴史も深いと話をふると、ドイツ人はドイツのことを若い国であると思い、歴史といえばビスマルクやヒトラーのことになるんだとか。日本は自国を千年以上続いた王朝と考えていますが、そんな国こそ例外であると知っておかないと他国の歴史感覚なんてつかめないわけですね。我々は薩摩藩や長州藩の歴史を自国のものとして勉強しますが、ヨーロッパではどうもそんな感覚ではないようです。

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