愛蘭土人が来た01

コロナ以降、姫路城に来る外国人のお客さんは日本滞在の人ばっかりで、日本人のパートナーと来たり、ひとりでというのも多いです。日本慣れしているので、ガイドおひとついかがと声をかけても(もちろん英語で)、「ダイジョウブですー」と流暢な日本語で断られるのもしばしば。そんな中いかにも旅行者という西洋人5人組が来て、これは逃すまいと「Why not!?」連発系で押しきりました。

ところが彼らの英語、高速すぎてまったく理解不能。どこからかと訪ねるとアイルランドと。これは難しそう。11人で山陰方面を旅行し、半分は東京へ帰り、この5人が姫路に立ち寄ったとのことです。ゲーリックフットボールというアイルランド発祥の手を使うサッカーのクラブが東京にありみなさんそこに所属。全員会社はバラバラ、滞在年数も違うとのことです。

それにしてもこちらテンションがあがるのは、私、数十年前にアイルランドでなかなかの体験をしており(ここでは絶対書けません)、アイルランド人には必ずシェアをするようにしています。今回は1時間のショートツアーだったので、タイミングが難しく、城の説明の間に無理やり挟み込みましたが、やはり大驚嘆をかっさらいました。このように若いうちの経験をしゃぶりつくしたりします。

彼らのうちのひとりの仕事が「technology finance」、その他の人もfinanceと答えていました。アイルランド人ってその分野が強いんですかね。そう言われると途端にみなさんめちゃめちゃ偉い人に見えて来ました。肩書きでひれ伏すタイプです。

financeの語根はfineで、これは多義語。まず覚えるのが「良い」でしょうが、授業でそれ以外の意味が出ると、「これでよし(終わり)」という日本語と同じように使われていると話します。語源辞典でも「良い」と「終わり」は別ものとして扱われていますが、元は同じでしょう。

この「終わり」の意味からfinal、finish、finale(フィナーレ)、finite(有限の)などが派生します。infinity「無限」、define「定義された」、definitely「明らかに」などにも見えかくれ。また、fineに「罰金」の意味があり(これは高校生嫌がりますね)、金で勘弁してやるということでしょうが、そして決済、財政のfinanceにまで至ります。

「良い」方の意味では、finesse「繊細さ、美しさ」やfinical「凝り性」などがありますがあまり有名な単語ではないですね。

アイルランドは一度電車で横切ったことがありますが、アジア人が憧れるようなのどかな風景が延々と続いていました。若かりしの思い出をシェアできるこの国からの訪問者はそんなに多くないですが、私の好きな国です(この人たちはそこから外へ出てきているのですが)。石造りのパブでぬるい黒ビール立ち飲みとか、20代では良さが分からんだろうから、今こそ行ってみたいとぞ思います。

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