そしてだれも来なかった01

やっぱりガイドが今や自分の一部と、コロナの今理解した。前回、時間をかけて待てばお客さんは、運命は目の前に開かれようと分かったので暑い平日の午前中に出かけたが、日本人客さえいない閑古鳥状態。ここはキチンと切り替えて、だいぶ飽きてきた自分の原稿を一新すべく、城内を一周し、思い浮かぶことをメモすることにした。チケット売り場での最初の声かけ、これこそ狙ったお客さんを振り向かせる最も大事な場面であるが、いつもアドリブでどもって気持ち悪がられるのもこの場所である。炎天下、必死にどんな言葉がいいか推敲する。顔なじみのスタッフに「日陰で待ちなさいよ」といたわられる。

Hello. Excuse me, but may I talk to you a little bit, please?

これはかなり丁寧な表現のようで急ぎ足の外国人もまず足を止めてくれる。分かってはいるけど練習していないから「talk to you a little」のどこかで必ずかんでしまう。このセリフを言うまさにこの場所で何度も声を出して練習できるほど誰もいない。

I’m a volunteer English guide. If you like, I can show you around the castle.

これはかむところがないので大体こんな感じで言っているが、断られるのもこのフレーズである。とにかくこちらが雰囲気がいいと思ったお客さんのひっかけ率は上げたいのでもっといいフレーズがないか、これは帰宅して調べたいと思った。まだ先がある。よって菱の門へ。

お城の最初の紹介の原稿はちょっと変えた。YouTubeで歴史のドキュメンタリーが無料で見られるのでナポレオンの戦記ばっかり見てたら、やはり歴史を語る口調みたいなのが分かり出して、この場面だけでも格好つけたいと思う。ただしやり過ぎると、特にネイティブではない英語話者には伝わらないだろう。

菱の門の陰でシミュレーションを何度かして、さて次に行こうとするが、体が日光を嫌がって先に進むことができない。何度か自分を励ましてみようとするが、今日もこの後授業があると思うと、ひとりでそんな無茶はできなくなった。というわけでわずか数十メートルで今日の登城はおしまい。家臣なら即切腹。でもこんな感じでも登城しとかねばならんだろうと今は思うのだ。

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