英吉利人が来た03

2020年現在、姫路城に、というか日本の観光地に外国人客が来たとしたらそれは在日外国人です。まだ外国人観光客で溢れていた去年でも、一定の割合で在日外国人は含まれており、ということは現在でも全く英語ガイドが必要でないこともない。ということで、お盆に空振りも覚悟して、炎天下ひたすら外国人を待つことにしました。

この日はお客さんの数がそこそこ多く、30分に一度は外国人が通ります。二度ほどフラれ、次に来たのが私と同い年くらいの男性一人。これは交渉が簡単でした。というわけで半年ぶりのガイド出発です。

英語の説明は何とか現場で出るだろうとたかをくくり、当日まで一切おさらいをしていなかったので、出だしからつまずきの連続です。I’ll share you the short story about this castle’s history.などと前置きしながら歴史が言えないという。。。

その後それなりに仕事をしたところで、旅の経緯を聞くと、東京にあるインターナショナルスクールで働く高校教師で、夏休みにイギリスにも帰れず(帰ったらクビだとか)、リモート授業で引きこもってばかりだったので、京都に一週間滞在を決めたということです。生徒の内訳はイギリス人、アメリカ人、オーストラリア人、その他アジア人以外に純粋な日本人もいるとのこと。「秘密事項だけどめちゃ有名人の子で、ヒントは…」しかし芸能界に疎すぎる私はヒントを聞いても全く分からないのでした。

彼がこの時言った「clue」は手がかりと訳されますが、早速語源辞典を引くと、「道しるべの糸、糸口」とあります。さらにclew「糸を巻いた玉(古語)」とあり、どっちもclay「粘土」に到着します。ぐにゃぐにゃの材料がもとの意味で、glue「ノリ、にかわ」へ。さらにこのglueは球体関連からglobe「地球、球体」、clに戻ってclub「棍棒、ゴルフのクラブ」へと展開されておりました。

最近ヤマト言葉と古代朝鮮語関連の本を読みましたが(めちゃんこ面白かった)、昔は世界共通で濁音の有無が明確でなかったことが見えてきます。書き言葉を当てはめることで違う単語に別れていく傾向があるのです。よく昔の地名を変えるのは損失とか言いますが、漢字だけでなく(埋め田から梅田とか)、表音文字を当てはめただけでも別路線に進んで行くという。

彼とのお別れに、今日の僕の英語どうでした?と情けない質問をしてしまうほど、復帰第一回は不甲斐ないものとなりました。しかし英語ボランティアガイドが楽しいものであることを再確認する機会になりました。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。