今日の授業11(2月18日)

10分で読める名作5年生用の中から、「一房の葡萄」「水守じいさん」を読みました。「一房~」は有島武郎の作品で、実は偕成社から出ている短編集を塾生向けに用意しているのですが、あまりにも渋いのでためらっておりました。「一房~」だけならあの世界を知るに丁度いいと思い、有名な作品であることを伏せて手渡しました。

友達の物が欲しくなってこっそり盗んだあげくバレてビビり、優しい先生にお許しをいただいて、その友達にまで許されるときの子供心を描いた作品ですが、あれを「感じ」ずに「読解」せよというのはナンセンスです。今日も集中力のまばらな小5生たちでしたが、不思議に引き付けられている様子だったので、あえて発表の後もう一度読む時間を作りました。読後のえもいわれぬ表情が何かを物語ります。

この方法で本を読むと、生徒たちが能動的に本が読めるようになっていくのが客観的に分かります。これって頭を使っているということだと思います。いくら勉強を強制的にさせても、彼らが頭を使って考えていなければ何も起こらないのです。その「考える」という行為を習慣にさせることこそ指導者や塾の役割でしょう。確立したメソッドはありませんが、そこを狙いうちできるのが本という魔法のツールだと確信しています。これからも研究と継続に注力していきます。

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