蘇格蘭人が来た01

スコットランド出身シドニー在住の女性一人旅。いや、ひとりだと寂しいということで、行く先々で写真撮影の際に風船で出来たスコットランドのキャラクターをビーチボールのように膨らませ、友達と旅をしているのだと言っている陽気な人である。タイトルをあえてスコットランド人としたのは、漢字のお勉強(知らなくて全然良し)、イギリス人は生涯オーストラリアとダブルで国籍取得可能で、何が起こるかわからず置いているという事実(インド人は無理らしいので英コモンウェルス内でも差別があるのか?)、そしてスコットランド人のアイデンティティーが試される今の政局等々です。

姫路城ガイドで定番の石垣の石に刻まれた模様の説明。はの門の礎石に仏教の五輪塔が利用されている(転用石、recycled stone)ところはうまく説明できればかなりお客さんの関心をひくことができます。私は仏教が嫌いな殿様が寺を破壊して石を持って来させたなどと言っていますが、それに対して彼女は「controvercial(物議を醸すような)」と。

contro-、contra-は「反対」を表す接頭辞。contrast「対照」、contrary「正反対の」、contradict「矛盾する」などがあります。counter-と同じですね。カウンターパンチ。

なんだ、それくらい知ってるよ、という語源好きにはverseの方が興味深いでしょう。verseは「詩、詩行」ですが、controvercialに関係ないと思いきや、versus(VS)の意味もあり、やはり反対です。元々turnの意味で、土を鋤で返す、文章の行を変えるとのことです。さらにworth(返す価値がある、代価)や-ward(方向)などと関係があり、辞書をめくる手が止まりません。ドイツ語では「w」は「v」の発音ですから、英単語の起源の奥深さを想像してしまいます。簡単に言うと「返し」です。

私の少ない海外渡航歴にスコットランドのエジンバラがあり、日本のどの城を見ても負ける気がしない姫路市民として唯一いい勝負と思ったのがエジンバラ城でした。それを言うと彼女は「確かに共通するところがあると思って遠くから眺めていた」とのことです。城のある丘を向かいの(カウンターの、姫路では男山など)丘から要塞全体をひとりでゆっくり見るのが、昔の人の城にこめる思いを知り、当時を偲べる方法であるということで、この遠い異国の旅人と思いが一致したのでした。

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