仏蘭西人が来た03

姫路城は季節のいい日曜日など、天守内で待ち時間が発生することがあります。ピーク時には天守閣に入るまでに1時間とか。そうなるともうどうでもいい、早くこの状況から抜け出したいというお客さんも出てきます。これを読んでからお城に来る人は日をきちんと選んで来るようにしてください。

しかしながら強者もいます。パリからのマダム3人組は1人が英語話せないにも関わらず英語ガイドを要望し、そういうときは通訳をしてあげるものなのですが、残り2人はそんな気も遣わず、ためておいた日本に対する質問を爆発させてきます。おかげでお城の話もそっちのけで、待ち時間をもてなす話題を考えることもなくひたすら話をしました。

「水二門」の表札のところで漢字を教えるネタをたまに使います。西洋人はなぜ日本人がChinese characterを使うのか不思議がったりして話題を生み出すのですが、漢字は何年かけて覚えるのかという質問にまで発展することもあります。「6歳から18歳まで学校で勉強していまだに読めないものもある」というと、「それは私たちにはdesperateだ」と。

desperate「絶望的な」は、動詞despair「絶望する」の形容詞-ateがついた形。speのところが「生きる」というニュアンスの持つ語根で、反対の意味のdeが付いた、高校で習う単語です。対義語はpro「前」を付けたprosper「有望な」です。さらにspare「分ける、予備の」(助命する、生かしておくが原義)、speed「スピード」(後押しして成功させる、加速させる的な)などが見つかります。God speed you!(ご成功を祈る!)なんて表現も。ちなみにイーグルスの名曲(カーペンターズのカヴァーも有名)desperado(邦題「ならず者」)はスペイン語からの流入です。絶望した人の意。

マダムの質問の中で、あなたはクジラを食べるの?というのがありました。人生で5回くらい、この辺の人は食べたいと思わない限り口にすることはないと答えておきましたが、それでは、日本人がクジラを食べることはどう思うの?と聞き返すと、鯨は絶滅が心配されているから聞こえはよくないし、日本は捕鯨禁止の条約から外れたから心配だ、と。日本の立場として、江戸時代から日本は数を制限しながら捕鯨してきた(技術的に無理)、アメリカは捕鯨のために日本に開国を強要し、そのころの乱獲で鯨の数が激減した、日本は保護、調査のために捕鯨をする、それは絶滅を阻止するためのもの、と一般的なことを言っておきました。私、立派でない??

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