亜米利加人が来た03

我々の活動の仕組みは、メンバーが時間のある時に登城、チケット売り場の改札をお客さんが入った辺りに立っていて、必要そうな方に声をかけます。ナンパです。これが日によっては結構断られることが多くて、心が折れそうになります。特に暑い日などは相手の気持ちを考えるとそんなもんです。

そんな中救いなのが向こうから声をかけてくる人々です。キタ━(゚∀゚)━!みたいな表情をしてにじりよってくるお客さんはもう2時間超え覚悟でしゃべりまくります。今回はコロラドから来た日系三世のマダムと白人男性のシニア夫婦。奥様がキタ━(゚∀゚)━!でしたが、ご主人は当初めんどくさそうでした。しかし鉄板ギャグ連発で開始10分で手なずけましたが。

天守内には埋木(うめき)といって、木の梁の節(knot)が見映えしないからくり貫いて、他の形を埋め込む写真のようなものがいくつか見られます。400年前の大工が自分の技量を見せるためにやった(carpenters 400 years ago did it to show their skills, “I DID IT━(゚∀゚)━!”みたいなこと言ってます)と説明していますが、本当かどうかは不明。すると奥様がこれらを「graffiti」と言い、すかさず旦那様が「signing」と訂正しました。

残念ながら手元の辞書にはこの意味でのsigningは出てきませんでしたが(契約とか手話の意味で出てきます)、多義語signは「兆候」「看板」「合図」、signal「しるし、信号」、signature「署名」、significant「意味のある」、signify「表象する」など。graffiti「壁の落書き(何か絵になってるようなもの)」はgraph「グラフ」と同根で、graphic「線画の」、graphite「黒鉛」だけでなく、接尾語-graphの形で「記録」「書く」の意味を付け足します。autograph「(有名人などの)サイン」、telegraph「電報」、calligraphy「書道」。

「私がこのパートやったのでちゃんと給料くださいよ」という意味と受け取られたのでしょう。ただただ技術を見せびらかしたかったんだからgrafitiで正解ですね。私の英語力不足。

落書きの意味ではscribbleがありますが、これはペン売り場の試し書きのような落書き。

ご主人は仕事で何度も訪日していましたが、奥様は初来日。奥様をルーツである日本に連れていきたかったという積年の思いを果たせた旅で、このあと3代前まで住んでいた岡山に親戚を訪ねていくとのことでした。どんな話がなされるのか、その場に同席してみたいものですね。

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