瑞西人が来た03

スイスはざっくりドイツ、フランス、イタリアと国境を接します。上の地図参照。言語は自治体によって決められるので、どの町がどの言語をメインにするかはかなり複雑ですが、ほぼ国境に近い国の言語を使っています。英語は公用語ではありませんが、そういう国語環境より、全員が学校で習得する共通語です。さらにロマンシュ語という固有の言語を使う人もいます。要するに我々からはややこしい。

先日出会ったスイス人グループはフランス人とイタリアパートとのカップル、ドイツパートからの家族の総勢5名で、全パートから集結したような人々でした。イタリアパート(イタリアというなかれ、ドイツパート出身の人に「You’re from Germany.」と言って気を悪くされた経験あり)の彼氏は、イタリアパートの人口はスイス全体の5%ほどで少なくなっている、私はロカルノという町出身、と教えてくれました。ロカルノ、何か聞いたことあるはずでしたが、思い出せず、聞いたことなくてすみません、帰って調べときます、と。映画祭で有名、日本の有名人も来る、と言ってましたがその場ではピンと来ず。(ロカルノ国際映画祭のことでした)

帰ってから、これは世界史の知識のはずと、教科書の索引をチェックすると出ました「ロカルノ条約」、第一次大戦後の条約でドイツの国際連盟加盟を認める云々。ドイツって連盟に入ってるんですね。それすら知らずに音だけ記憶してたというものです。

英語では「Locarno Treaties」。単数形treatyは条約の意味では最もよく使われ、他に「pact」「agreement」なども見ます。もちろん語源はtreat(扱う、治療する)からですが、このtreatが「tract」から来ていることが判明。tractは「引く」でdrawと同じ意味。attract(引き付ける)、subtract(引き算する)、contract(契約する)、distract(引き裂く→乱心→気が散る→気晴らし)等々、語根好きにとってはたまらんものになっています。

tractにhandle(制御する)の意味があり(形容詞tractableは「御しやすい」)、treatの「扱う、治療する」に派生、そして「引く」の意味から条約を締結しているシーンを想像すれば、treatyも覚えられそうです。語根最高。

ドイツパートの家族はチューリッヒ「Zurich」からでしたが、スイスジャーマンでは「チューリー」と発音するそうで、書き言葉の「~ch」をドイツ語では発音するので「チューリッヒ」とのことです。耳からウロコで、次回絶対使いますね、これは。

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