伊太利亜人が来た01

暑いです。我々ボランティアガイドはお城の改札付近でお客さんを待つのですが、駅から15分歩いてきた後の観光客はもうヘロヘロで、「ガイドどうですか?」と言っても、ちょっと話しかけないでちょうだい状態。いくら貴重な長期休暇とはいえ、お城っていかに人に入らせないように設計するかという代物ですから、こっちが疲れた状態だと無人でも跳ね返されてしまうものなのです。なのにこんなところしょーもなかったと言われるのは切ないです。しかし、その感想こそ姫路城が鉄壁の防御施設であったことを示す…いや、やはりお客さんに快適に過ごしていただく方が上です。

そんな中、向こうから積極的にガイドを求めてくるパターンもあります。先日会ったイタリアからの夫婦は少々肥満ぎみで「ゆっくり歩いてくれー」と情けないことを言ってましたが、坂道を小唄混じりに躍りながら陽気に楽しんでおりました。イタリア人は他国と比べて出会う率が低いですが、会えれば間違いなく楽しいです。

私は池田氏(姫路藩初代藩主)の家紋、揚羽蝶の説明をそれぞれのお国言葉で言えるようにしていますが、イタリア語でそれを言ったときに、奥さん「ひょぇっ!!」と、とても嬉しいリアクションをしてくれました。ヨーロッパ主要国の中で政治経済的に二番手に甘んじているイタリアは、外国人がイタリア語を話したときの喜びようが他国より大きいとどこかで聞いたことがあります。人がいいというのも大きな理由だと思いますが。皆さん、何か語学を始めようとすればイタリア語が一番喜ばれますよ。使いどころが少ないけど。

所有する車の話になり、主人はフォルクスワーゲンのスポーツカーで、かっこいいけど冬に全く役に立たない。奥さんはヒュンダイ(韓国メーカー)のutilityだから、いつでもどこでも便利、と。いろいろ突っ込みどころはありますが、「utility」は「役に立つもの、便利」という意味で、最近ではどんな状況でも使えるモノ(車とかゴルフクラブとか)を指す日本語にもなっています。「uti」は「use」の4代前の形で、「utilize」(実用化する)以外に「utensil」(家庭用品)くらいしか英語に残っていません。

子孫の方はというと、「使う」のみならず、便利だからいつもそこにあるというニュアンスからか、「慣れ」「常」となり、「used」(be used toで)・・・慣れている」、(used toで)・・・常にそうだった、「usual」・・・普段の、と大活躍です。私は今まで「use」と「usually」が一緒の語源と気付いていませんでした。

イタリアにはFiatやAlfa Romeoなどデザインの優れた自動車メーカーがありますが、ボロくて有名。今までイタリア人に車何乗ってるの?と聞くと、全員ドイツ車でした。いつまでも乗れるし、売るときも高額というのがその理由。ファッションの国といえどもやはり車は動いてこそのものなんです。

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