西班牙人が来た01

夏になると姫路城にスペイン人とイタリア人が増えます。8月が避暑のメインですが、ちょっと早目に休みをとったりした組が徐々に7月からやってくるようです。ガイド仲間ではスペイン人の英語は難しいというのが相場ですが、ここ最近、特に若者においてはヨーロッパのどこの国の人も非常に上手に英語を話すという印象があります。これはテレビの影響やEU後の世代の進出、教育が行き届いてきたなどが原因でしょう。こうなると極東は厳しい。

7月初旬に若いスペイン人カップルを案内しました。我々のガイドの仕組みは、改札を通ったお客さんに「FREE GUIDE」のサインを見せて声をかけ、お願いしたいという人と2時間ほど同行するというものです。これに関して私は、チャラチャラした人に声をかけないようにしているのですが(どうせすげなく断られるし)、タトゥーで四肢を覆いつくしたそのカップルは、「やった!」と喜び、その後も非常に楽しそうに話を聞いてくれました。

最後に旅行に関するアンケートをちょちょいと書いてもらうのですが、そのとき、始終目を背けていたタトゥーが目に入りました。なんと、猫バス、トトロ、亀仙人…日本のキャラクターばっかり。聞けば男子はタトゥー職人で、文字がスタンダードなヨーロッパのタトゥーがつまらないので、ポップな日本のアニメを題材としているようです。服を脱いだらヤーサンのような龍が天に昇っておりましたが。

それで、痛くないのか、入れ方を簡単に教えてと尋ねると、「機械でやるので簡単であまり何も感じない。背中のときに「itchy(かゆい)」程度。入れるときは皮膚を左手で突っ張って針を入れていく」とのことでした。この「突っ張って」が「tense」で、まさに張った(hold)の状態。tent(テント)やtension(気が張ってる)だけでなく、~tendの形で様々な接頭辞と結び付きます。

・extend・・・ex(外に) 引き伸ばす、延期する ・pretend・・・pre(前もって) ふりをする ・attend・・・ad(~へ) 注意を向ける、出席する、世話をする(cabin attendant) ・intend・・・in(この場合「~へ」) 意図する ・contend・・・con(共に) 競う

尚、この職人、宮本武蔵が好きで、五輪の書を読んでいるとのこと。武蔵は西播磨出身らしく、今ではbirthplace(誕生地)を名乗る市町村が複数存在しますよというと、それは知らなかったようでニコニコしていました。武蔵について英語で言えるようになると幅が広がりますよ。

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