仏蘭西人が来た02

暑くなってきましたら、お城などという人を苦しめる施設に来るととんでもないことになります。今までも自分のお客さんで熱中症のため場内で座り込んだり、途中で断念したりする人がいました。くれぐれもアミューズメントではないことを了承して足を運んでほしいです。この暑さの中、城を踏破できるのは関心の高さのみです。

少し前の夏に来たフランス人の自称歴史家の話です。関心の高さは最高水準。炎天下、天守にはいるまでに一時間半かかっていました。城内でも質問攻め。そして鋭い質問、「設計した人は有名ではないのか?名が残っていないのか」初代城主池田輝政は多くの合戦に参加した武将ですが、築城だけが彼の仕事ではなかったはずですから、お抱えの奉行がいたでしょう(そんな話を聞いたこともあります)。しかし不確かな話なので、この輝政が有能な軍略家でオールマイティーにやったとしておくことに。ところがこの軍略家、軍師(strategist)がいつも頭に浮かばず、「statistics(統計)」と言ってしまうのです。誰しもこういう癖がありましょうか。

statisticsの「sta」は文字通り「立つ」です。stay(滞在), state(状態), station(駅、集積), standard(基準), stall(屋台), stable(厩舎), stage(舞台), statue(像)…だけでなく、distance(距離), substance(物質), circumstance(環境、状況), substitute(交替要因), constitute(構成), superstition(迷信)などなど、語根としても大活躍。

私がよく間違える「statistics」も情報の蓄積というイメージが見えてきます。

というわけで本当に言いたかった「strategist」とは関係のない話でしたが(語源的には「敵に対する」くらい)、おそらく派生語としては最大の数を誇る語根「sta」の紹介になりました。ちなみに「軍師」というところで「統計」というと必ず怪訝そうにされます。

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