亜米利加人が来た02

ハワイから来たシニア夫婦。マダムは大阪出身の日本人で彼女とは日本語で話しました。ご主人は、高齢になって人種を越えて経験と苦労がにじみ出たような面構えで、日系かと思ったらメキシコ出身で先祖はスペインから来たということでした。マダムの容姿が若く見えたので、当初父と娘かと思っていたと伝えたらマダムは跳び跳ねて喜んでいました。こういうことはうまく言えた方が断然良いです。I was thinking she was your daughter!

姫路城のメインゲートは菱の門といって歴史的にも美術的にも重要なものですが、メイン以降の門は、い、ろ、は、に…とちょっとつまらなく名付けられています。その「い」の門をくぐると道が二手に分かれます。名付けて「上の道」と「下の道」。上の道は殿様や家来が使う通常の道、下の道は敵が攻めてきたときに誘導する非常用の道だとされています。なので急な坂道。観光客はこっちの敵用の道を行くことになると告げると、ノリのいい人は「ぬぐぐっ」「んへえ」「くぬう」のようなお国言葉を言ってくれますが、さて今回のハワイアンはさらにゴキゲンな方で、「discrimination(差別)」であると怒ったふりをしていました。

この「discrimination」は以前塾の月報でも紹介しましたが今一度。「dis」は「打ち消し」「反対」の接頭辞、「ディスる」というやつです。そして「crime」(犯罪、犯罪!?)と「~ate」(~する)で構成。「crime」の「cri」「cert」の語源は「ふるいにかける」で、そこから「確かめる」「善悪を分ける」などに派生します。

・certain・・・確かな ・uncertain・・・不確かな ・concert・・・(みんなふるふるして)共鳴、調和 ・secret・・・(分けて離して)秘密 ・concern・・・(ふるいにかけるくらい)気にかける ・critical・・・(生死の分かれ目)重大な、致死的な ・crisis・・・危機などなど。

crimeは裁判官がふるいで決めたなどという説ありで、「discriminate」はふるいにかけて(悪いと)識別する、差別する、となります。上級であれば、「certify」(保証する)、「discern」(識別する)、「ascertain」(確かめる)などもチェックです。ちなみにふるいにかけるは「sieve」です。

ハワイは物価が高いらしいねと話をふると、その代わり日本人がたくさん来るから仕事もたくさんある、自分も日本人がバブリーだった時代に移民してきたクチだ、何なら仕事見つけてやるから移住してこい、ビザ不要こっそり闇のルートで案内してやる、と前のめり。すぐにマダムに怒られていました。私は常夏より寒いほうが好きなんです。それでは。

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